高校入試 デジタル併願制へ?
- Lord Dear
- 4月24日
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徳島においても、大きな問題として単願制の限界が見えています。デジタル併願制の動きは、水面下でありましたが、予想よりも早く進みそうです。
デジタル併願制導入の経緯
①従来の単願制の問題点
従来の公立高校入試では、大半の都道府県で「単願制」(1校のみ出願可能)が採用されていた。この制度下では、受験生が不合格リスクを避けるため志望校のレベルを意図的に下げる傾向があり、教育機会の公平性や挑戦意欲の抑制が課題となっていた。私立高校人気が高まる中、公立校の競争力向上が急務とされていた。
②政策決定の動き
2025年4月22日、石破首相がデジタル行財政改革会議(第10回)で、慶應義塾大学中室牧子教授らの提言を受けて「単願制見直し」を指示。同日、受験生が複数校を志望順位付けできる「デジタル併願制」の検討開始を関係省庁に正式に要請した。
③制度設計の特徴
・マッチングアルゴリズム: 保育所入所や海外の学校選択で実績のある「受入保留アルゴリズム(DA)」を採用。
・判定基準: 共通試験の点数に加え、内申点・面接・部活動実績を総合評価。
・自動割り当て: 合格基準を超えた学校の中から、最高位の志望校に自動的に合格が決定。
④導入目的
・受験機会の拡大: 複数校へのチャレンジを可能にし「安全校志向」を是正。
・事務負担軽減: デジタル処理により学校側の合否判定作業を効率化。
・公立校競争力強化: 私立校優位の現状を打破し、公立復権を図る。
⑤今後の展開2025年4月時点で具体案策定段階。
希望自治体での実証実験を経て全国展開が検討されている。ただし、学校間の序列化や過度な競争激化といった副作用への懸念も指摘されている。
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