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国語力の正体は、親子の会話の質だった【前半_無料記事】

「本をたくさん読めば、国語ができるようになる」

そんなふうに思っていませんか?実は、これこそが国語の成績で悩む多くのご家庭が陥ってしまう、最大の「落とし穴」なんです。

 塾で多くのお子さんを見てきましたが、図書室の本を片っ端から読んでいるのに、なぜか記述問題は白紙、選択肢もボロボロ……という子は決して珍しくありません。逆に、読書習慣はそこまでないのに、さらっと満点に近い点数を取ってくる子もいます。

 この差は一体どこにあるのか。その答えは、読んだ「量」ではなく、日常でどれだけ「生きた語彙」に触れ、それを使っているか。つまり、「親子の会話の質」にあります。

 今回は、2000字を超えるボリュームで、読書量に頼らずにお子さんの読解力を爆上げする「毎日の会話術」を徹底解説していきます。

なぜ「読書量」が読解力に直結しないのか?

 まず、残酷な事実をお伝えしなければなりません。ただ「文字を目で追っているだけ」の読書は、国語のテストにおいてはあまり効果がないんです。

 好きな物語を読んでいるとき、子供の脳は「あらすじ」や「ドキドキする展開」を追うことに必死です。知らない言葉が出てきても、前後の雰囲気でなんとなく読み飛ばしてしまいます。これを「受動的な読み」と呼びます。

 一方、国語のテストで求められるのは、言葉一つひとつの意味を正確に捉え、論理的に筋道を立てる「能動的な読み」です。この土台となるのが、知っているだけでなく、自分でも使いこなせる「運用語彙(うんようごい)」です。

そして、この運用語彙を育てる場所として、本よりもずっと効率的なのが、実は「毎日の食卓」や「お風呂での会話」なのです。

語彙力を爆上げする会話の鉄則1:言い換え(パラフレーズ)ゲーム

 子供との会話で、つい「ヤバい」「すごい」「面白い」といった便利な言葉を多用していませんか?あるいは、お子さんが「今日、学校楽しかった!」と言ったとき、そこで会話を終わらせていませんか?

プロが実践する会話術の基本は「便利な言葉を、解体してあげること」です。

感情の解像度を上げる

 例えば、「今日どうだった?」という質問に、お子さんが「普通だった」と答えたとしま す。ここで「ふーん、そうなんだ」と流してはいけません。

親:「普通ってことは、トラブルもなくて平和だったってこと? それとも、代わり映えがしなくて退屈だったのかな?」

 このように、親が「平和」「代わり映えがしない」「退屈」といった、ワンランク上の言葉を添えて選択肢を出してあげるのです。すると子供は「あ、退屈の方だった」と、自分の感情にぴったりの言葉を再発見します。これが、語彙の解像度を上げる第一歩です。 【後半に続きます】

 
 
 

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